MLB メッツ金満戦略崩壊！バーランダー放出で白旗、再建への挑戦
メジャーリーグ野球（MLB）史上でも屈指の“金満球団”であるメッツが、脆くも崩壊している。トレード・デッドラインの８月１日（現地）において、メッツは昨オフに入団したばかりのジャスティン・バーランダーをアストロズに放出した。同時に、先発投手のマックス・シャーザー、救援右腕のデビッド・ロバートソン、外野手のマーク・カナ、トミー・ファムもトレードで放出しており、チームは事実上白旗を上げる状況となった。
長年の“金満戦略”により、スティーブ・コーエン・オーナーの率いるメッツは大型補強に力を入れてきた。バーランダーとシャーザーという２人のサイ・ヤング賞受賞投手を同時に獲得し、さらにリンドーア、マーテイ、千賀滉大など注目選手も獲得していた。今季のチーム年俸は史上最高の３億3000万ドルに達し、世界記録的な金額であった。
しかし、チームは急速に崩壊していった。守護神エドウィン・ディアズの怪我によるシーズン絶望や、バーランダーの故障による出遅れなど、チームは開幕から振るわなかった。結局、デッドラインまでに戦力補強が間に合わず、チームは現実的な判断を下し、今季をあきらめて来季に向けて再建を図る決定をした。
メッツのGM、ビリー・エプラーは、今回のトレードを「戦略的な決定」と説明している。再建ではないと主張しているものの、チームの成績は失望のみであり、コーエン・オーナーは今後どのようにチームの軌道修正を図るのかが注目される。
