《エンゼルス》敵地ヒューストンでの一戦、エンジェルスが2対4でリードを追うなか、7回裏に登場したのがベン・ジョイスだ。
5月29日のシカゴ・ホワイトソックス戦でMLBデビューを飾った大型ルーキーは、大学在籍時に驚愕の169.8㎞をマークした22歳。今回は先頭打者のヤイネル・ディアスを1球で打ち取ると、続く名手ホセ・アルトゥーベを剛速球3つで三球三振に仕留める。ジェレミー・ペーニャにはシュート強襲のヒットを打たれたが、目下14本塁打の主砲ジョーダン・アルバレスと対峙し、ふたたび速球勝負で三球三振に切って取った。
投じた全10球はすべてフォーシームで100マイル超え。最速102.9マイル(165.5キロ)を計測し、10球平均が101.7マイル(約163.6キロ)という暴れっぷりだ。
快投を目撃したエンジェルスの番記者たちも興奮を隠し切れない。ポッドキャスト番組『Talkin Halos』でホストを務めるジャレッド・ティムズ氏はアルトゥーベ三振の場面を動画で紹介しつつ、「来ると分かっていても打てないんだ」と解説し、「ピッチングニンジャ」の異名を持つ投球アナリストのロブ・フリードマン氏は「ジョイスがアルトゥーベを焼却してしまった!」と感嘆の声を上げた。
地元放送局『Bally Sports West』でリポーターを務めるエリカ・ウェストン氏は「ジョイスは楽しい!ずっと観ていたいわ」と熱く綴り、MLB公式サイトにも寄稿しているエンジェルス番記者のレッド・ボリンジャー氏は「アルトゥーベとアルバレスからの三振を含め、ジョイスが印象的なピッチングをみせた」と称えている。
今後も投球機会をどんどん増やしていきそうな剛腕ジョイス。早くもエンジェルスが誇るエンターテナーのひとりになったようだ。なおエンジェルスは2対5で試合に敗れ、「3番・DH」で先発した大谷翔平は5打数1安打に終わっている。
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