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史上初となる2年連続投手5冠を達成したNPB現役最強投手-山本由伸

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史上初となる2年連続投手5冠を達成したNPB現役最強投手-山本由伸
山本 由伸(やまもと よしのぶ、1998年8月17日 - )は、岡山県備前市出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。オリックス・バファローズ所属。 2021年に日本プロ野球(NPB)史上8人目かつ令和では初の投手5冠を達成、翌2022年にはNPB史上初となる2年連続の投手5冠を達成した。

山本由伸の基本情報

国籍 日本
出身地岡山県備前市
生年月日1998年8月17日(24歳)
身長
体重
178 cm
80 kg
投球・打席右投右打
ポジション投手
プロ入り2016年 ドラフト4位
初出場2017年8月20日
年俸6億5000万円(2023年)

山本由伸について

名前の「由伸」については、「誕生年(1998年)に読売ジャイアンツ(巨人)へ入団した高橋由伸にちなんで、巨人ファンの実父が名付けた」と報じられたが、山本自身はその説を否定しており、実際には実母の名前から「由」、実父の名前から「伸」の字を取る格好で、祖母が命名したという。しかし、山本と同年生まれの水上由伸(埼玉西武ライオンズ)には、親が高橋由伸にあやかって名前を付けたエピソードが実際にあり、その影響もあってか山本本人が否定後も高橋由伸が由来であるとたびたび報じられてしまっている。

特技はどこでもよく眠れること。バス移動でも座った時に少しだけ眠るということが多い。周りがうるさくても平気で眠れる。よく眠って疲れを溜めない性質なのかもしれないということを話している。

2歳年上の頓宮裕真とは「実家が隣同士」という間柄で、幼少期から仲が良く、伊部パワフルズとオリックスでチームメイトになっている。頓宮は内野手登録で2019年にオリックスへ入団したが、入団後に本来のポジションである捕手へ戻ったことから、2020年3月10日のオープン戦(京セラドーム大阪での中日ドラゴンズ戦)ではプロ入り後初めて実戦でバッテリーを組んだ。

都城高校硬式野球部のチームメイトに戸郷翔征の実兄がいた縁で、自身より2歳年下の戸郷とも中学生時代から面識がある。戸郷には、聖心ウルスラ学園高等学校への入学前に「(将来は自分のいるNPBで)一緒に野球しようぜ」と声を掛けたほか、在学中にサインの求めへ応じたこともあるという。戸郷は卒業後に巨人へ入団すると、山本と同じく1年目から一軍公式戦で先発勝利を挙げたほか、2年目に成績を大きく伸ばしている。

ウエイトトレーニングは一切行わない主義。2020年のオフシーズンに昔の女性が米俵を担ぐ写真を見て「担げるの?って思うじゃないですか。コツを知っているから持って運べる。人間にはそれだけの力があるはずなんです」「筋肉じゃない。自分の体の重心の位置を明確にすることが大事。力で持ち上げているわけではなく、うまく乗せている。投げるのも一緒だと思う」と思ったことからその考えが強くなった。

専属の管理栄養士を雇って食事を管理しており、体が冷えるのを避けるために店などで出る氷入りの水は飲まない。大好物は「毎日、食べたいぐらい」という焼肉だが、管理栄養士の指導で自重している。嫌いな食べ物はピーマン 。

東京オリンピック 野球日本代表(侍ジャパン)として金メダルを獲得した栄誉をたたえ、2021年12月18日、岡山県備前市のJR伊部駅北口に記念のゴールドポスト(第34号)が設置された(ゴールドポストプロジェクト)。

選手としての特徴

最速159km/hを計測するストレートと、スライダー、スプリット・フィンガード・ファストボール(以下スプリット)、カーブ、チェンジアップ、シュート、カットボールなど多彩な変化球を投げ分け、中でもスプリットが高く評価されている。

投球フォームはスリークォーター。投球動作の際に上半身を突っ込ませながらリリースで左足を突っ張る投球フォームの持ち主で、投球時の下半身の使い方や、フィールディングに対する評価も高い。プロ野球の右投手では珍しい上記のフォームを身に付けたきっかけは、オリックス1年目(2017年)のオフシーズンに参加した筒香嘉智などとの合同自主トレーニングで、身体の強さ、柔軟性、連動性などを同時に高められるトレーニング方法を教わったことにある。これを機に、ブリッジの姿勢から手足を上げたり身体を回転させたりするなどの動きを伴う「強化体操」を、毎日3時間にわたって実践。筒香と共に師事するトレーナーからの勧めで、プラスチック製の槍(重さ400g)を使ったジャベリックスローや、ハンマーに似た道具(重さ約4kg)を使った円運動もトレーニングに取り入れている。山本のフォームの特徴はやり投げからヒントを得たアーム投げであり、このフォームは自分の型を確立しており、悪ければそれ以前のフォームに戻せる山本ならではのフォームである。有望な若手が合同自主トレの際に安易に真似して却ってフォームを崩す例もあった。

オリックスでの1年目には、先発登板時に相手打者に粘られることが多かった。投球数を減らす目的で、シーズン終了後にカットボールを強化したところ、最高速度が150km/hを上回るようになった。先発に復帰した2019年の春季キャンプでは、投球の幅を広げるために、カットボールと逆の方向に変化するシュートの投げ方を習得。習得に際しては、ランディ・ジョンソンが現役時代に投げていたツーシームの握り方を参考にしたという。スプリットも高速で、最速150km/h超の球速を記録する。

野球日本代表監督(当時)の稲葉篤紀からは、オリックスでの2年目(2018年)から「強い球を投げる」と評価され、翌2019年から代表へ選ばれている。オリックスOBでヤンキースに在籍経験のある井川慶からも、4年目(2020年)のレギュラーシーズン開幕直後に、「150km/h台のストレートと、ストレートと同じ腕の振りでフォークを投げられる投手はMLBにも少ない。(左投手である)自分より数倍上の能力を持っているので、そのストレートが投げられる内にMLBに挑戦してほしい」という表現でエールを送っている。

タイトル

  • 最多勝利:2回(2021年、2022年) ※2年連続は野茂英雄に次ぐパ・リーグ歴代2位タイ
  • 最優秀防御率:3回(2019年、2021年、2022年) ※3回は稲尾和久、工藤公康、菅野智之に次ぐ歴代4位タイ。2年連続は稲尾、菅野に次ぐ歴代3位タイ
  • 最多奪三振:3回(2020年 – 2022年) ※3年連続は江夏豊、鈴木啓示、野茂英雄、則本昂大、に次ぐ歴代5位タイ
  • 最高勝率:2回(2021年、2022年) ※2年連続は御園生崇男、藤田元司、堀内恒夫、山田久志、北別府学、斉藤和巳、杉内俊哉、青柳晃洋と並ぶNPBタイ記録

表彰

NPB

  • 沢村栄治賞:2回(2021年、2022年) ※2年連続受賞はパ・リーグ史上初
  • 最優秀選手:2回(2021年、2022年) ※投手の連続受賞は史上5人目
  • ベストナイン:2回(投手部門:2021年、2022年)
  • ゴールデングラブ賞:2回(投手部門:2021年、2022年)
  • 月間MVP:7回(投手部門:2020年9月、2021年6月、7・8月、9月、10・11月、2022年6月、9・10月)
  • セ・パ交流戦 最優秀選手賞(MVP):1回(2021年)
  • 最優秀バッテリー賞:2回(2021年 捕手:若月健矢、2022年 捕手:若月健矢)
  • 日本シリーズ敢闘選手賞:1回(2021年)
  • クライマックスシリーズ パーソル賞:1回(2022年)
  • 月間最優秀バッテリー賞:6回

2021年

  • 6月 捕手:伏見寅威
  • 8月、9月、10月 捕手:若月健矢

2022年

  • 6・7月、9月 捕手:若月健矢
  • オールスターゲーム敢闘選手賞:2回(2019年第1戦、2021年第1戦)

国際大会

  • オリンピックの野球競技・ベストナイン:1回(右投手:2021年)

山本由伸代表歴

  • 2019 WBSCプレミア12 日本代表
  • 2020年東京オリンピックの野球競技・日本代表
  • 2023 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表

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